新型カムリのウソみたいな燃費と静けさ。これは大化けするかも
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 28
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦 28
乗ってもビックリだ。前述通り骨格からパワートレインまで一新。乗りこむとさすがに北米ベストセラーセダンだけあって、シートサイズは十分で、マジで輸入車レベルのしっかり感。背中から腰までちゃんと身体を預けられるし、特に腰の辺りのしなやかさは日本人でも十分堪能できるレベル。この辺、ドイツ車だと硬すぎると感じる場合も多いしね。体重のある西洋人に合わせてあって。
さらにビックリなのは走りだ。まずスタートボタンを押し、発進可能な状態になってもエンジンは大抵かからない。それも気温30度超えの猛暑日に、ほぼエアコン全開状態で使ってもいきなりEVモードが始まるのだ。これは相当バッテリーに電気が残ってる証拠で、勝又チーフエンジニア曰く「システム全体も良くなってますが、特にエンジンの高効率化が効いてます」とか。
加え素晴らしいのはモーターとエンジンの質感であり、ミックス感。正直、新エンジンにムダにブンブン回したくなるほどのスポーツ性能はナシ。でも今まで以上に回転フィールに密度感があって、しかもシステム的にショックが無く、「いつエンジンがかかったか」が分からない。非常にネットリ&しっとりでキモチ良い。低速トルクたっぷりで、1.6トンレベルのボディを余裕で引っ張る211psのシステム出力も凄いけど、明らかにプリウスの1.8Lハイブリッドより質感は上。燃費以上に味が良くなってる新型大きめハイブリッドなのよ。
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